友だちと受験と|家庭教師日記
高校受験対策
中学3年生女子
学校生活のお話
今日実来ちゃんが宿題をほとんどしていませんでした。
3日分こなしていないといけないのに、なんと1日分の半分も終えていないではないですか。
これは授業にならないかもしれないぞ・・・。
と思いながら理由を聞くと、なるほど矢田は実来ちゃんの理由を素直に受け止めました。
理由は友だちのおうちに大変なことがあって、友だちが毎日学校で泣いていたそうです。
周りのみんなは放課後塾があるからと、泣いている友だちをおいて帰っていったそうです。
それを実来ちゃんは、放っておけなかったというのです。
放課後、毎日友だちの気が済むまで話を聞き、友だちよりも実来ちゃんが泣いて友だちに慰められるといった、何とも不思議なことをしていたそうですが、これをみなさんはどう思うでしょうか。
矢田はある会社の入社試験でこんなことを知っています。
自分の面接の順番になった時に、隣の席の人が急にお腹が痛いとうずくまります。自分は面接に呼ばれているから行かないと不合格になるのですが、具合の悪い人をおいていくのも忍びない・・・。
そこで後ろ髪を引かれる思いで面接に望んだところ不合格。
なんとその腹痛の人はサクラで、自分を犠牲にしてまで人を助けることができるかをテストしていたのです。
自分を犠牲にしてまでも助けようと思う友人はいますか?
犠牲というと大げさに聞こえますが、受験生の実来ちゃんにとって時間はとても貴重です。
でも実来ちゃんは自分の中でしっかり優先すべきものというのを持っているのです。
それが友だちでしょう。
受験になると、とかく周りが見えなくなります。
辛いのは自分だけ、誰も私の気持ちはわからない。
そう思ってしまうこともあると思いますが、親は子どもを心配しますし、真の友だちはあなたを心配します。
大切な受験、されどたかが受験です。
人として優先すべきものを忘れないことはとても大切ですね。
今日は実来ちゃんに大切なことを教わりました。