学校や家庭教師の宿題も大切です。|家庭教師日記
田中先生の家庭教師日記

学校や家庭教師の宿題も大切です。|家庭教師日記

学校の授業対策

中学1年生男子

数学の復習

福岡市の中学1年生・颯真君の家庭教師です。最近家庭教師を始めたばかりの颯真君は運動部に入っています。1学期に習った正の数負の数・文字式・方程式など、計算がとても苦手で2学期の中間テストは20点台だったそうです。

今、学校では方程式の利用が終わり、比例反比例を習っています。しかし、文字を使った計算が苦手だと、方程式の文章題や比例反比例を理解するは、とても困難になります。
家庭教師の体験授業後、お母様と教務担当者で話し合った結果、2年生や高校受験のことも見据え、今のうちに計算からしっかり身に付けていく方針に決まり、私が受け持たさせていただくことになりました。10月終わりから週1回、家庭教師の授業をしています。

今日は先週出した宿題の確認からしたいと思います。

颯真君は、カッコを外す計算と分数が特に苦手です。
「-×-」や「-×+」などカッコを外すとき、符号をよく掛け忘れます。また分配法則を使ってカッコを外すとき、後ろの数を2回に1回程度掛け忘れてしまいます。
それ以外にも2(3χ-5)+3(2χ+5)など分配法則の計算をしていると、最初のカッコを外す計算2(3χ-5)は6χ-10と出来ますが、後ろの+3(2χ+5)が6χ+15などになってしまうことがよくあります。
その時々で計算の仕方にムラがあり、答えも合っていたり、間違っていたりしています。

1週間経つと計算の仕方を忘れてしまっていることが多く、颯真君の指導では普段から計算に慣れ親しむことが重要になります。
現在このような状況ですので、宿題の内容も颯真君に合わせて「計算方法を覚える問題」と「それを活用する演習問題」に分けて出題しています。

宿題の内容を確認している間、類似問題を数問解いてもらいました。1問目から先週と同じところでつまづいています(^^;

家庭教師の宿題をキチンとしてくれていたのでしょうか??
「何故つまづいているのか?」それは宿題を見ると分かります(^^;

家庭教師と勉強した数学の計算問題、中学1年生のワークやまとめノート・毎日ノードなど
中学1年生数学の計算問題の授業

一見、2日に1回、きちんと宿題をしてくれているように見えます。しかし、計算の内容をよく見ると、全く同じ問題を全く同じところで間違っています(^^;
この宿題は計算の答えを出すというより、「カッコの外し方」や「プラス・マイナスの符号の付け方」・「分数の計算の仕方」など、「計算の仕方」をマスターしてもらうために出しています。

でも、同じ問題を同じところで3日も間違うということは・・・。

例えば、1回目に+35+10を+47と間違っています。2回目も3回目も同じ+47で間違っています。このような問題が数問あります(^^;

ということで、少し時間をいただいてお話をしました!

学校ではワークやノートなど宿題の提出期限がありますので、答えを写してでも提出した方が良い場合もあります。
しかし、これでは1ヶ月経っても2ヶ月経っても計算を素早く的確に解けるようになりません。

「何のために家庭教師が来ているのか?」今日はキチンと話させていただきました。
誰でも時間がなく、答えを経験はあると思います。でも家庭教師の宿題を適当に写しても意味がありません。
何故かというと家庭教師の宿題は、提出することが目的ではなく、その問題を一人で解けるようになること、上達することが目的だからです(^-^)
答えを写しても計算力は付きません。颯真君、これからは気を付けましょう!!

今日はその後、カッコを外す分数の計算とテスト範囲になる比例反比例をして授業を終了しました。

答えを写して提出し、「学校の宿題はしている」と思っている人はいませんか??
どうしても時間がなく、そうしないといけない場合もあると思います。

宿題の目的は、学校でも家庭教師でもほぼ同じです。
「授業で学習した内容を定着させるための宿題」・授業前や後に「自分なりに調べたり考えて理解を深めるための宿題」など、その都度目的があります。

だから宿題も大切です。
皆さんを困らせるために出しているのではなく、先生なりに考えて出しています。
明日からでも構いません、自分のできる範囲で頑張ってみましょう(^-^)丿