自分の実力は疑おう！？｜家庭教師日記

昨日・今日と亜美ちゃんの授業に行ってきました。

妹の莉奈ちゃんの期末テストが終わり、次は亜美ちゃんの番です。
高校２年生で初めて化学を学ぶ亜美ちゃんはなかなか問題が多くありました。

亜美ちゃんは、殆どの問題を自力で解けません。
基礎の基礎も知らない状態でした。

中学生の頃、学年トップだった亜美ちゃんからは考えられない状態です。

矢田「亜美ちゃん失礼なことを聞くけど、学校の授業聞いてた？寝てたりした？」
亜美「う～ん。起きてましたよ。でもわからない。」

返事の仕方から少し寝ていたことはわかるのですが、何か変だと思いました。

学校のノートを見せてもらって、何が変なのかがわかりました。
試験範囲の殆どのノートが無いのです。

矢田「何でノート無いの？殆ど真っ白じゃない？」
亜美「それで全部だよ。先生それしか書かないし、授業で扱わないところは自分で勉強しろって。」

正直なところ、矢田は驚きました。

だって、化学の基礎の「イオン化エネルギー」や「電子配置」、「様々な結合」などもろもろ抜け落ちているのです。
化学を専門にされている方は、この範囲がどれだけ重要な範囲かはわかると思います。
それなのにこれはひどいと思いました。亜美ちゃんは大切な範囲が抜け落ちていることに私を通して気がつくことができたからいいものを、他の人はどうするのでしょう。

あんまりです。

そうはいっても期末テストは待ってくれません。
延長覚悟でまずは習っていないところの勉強から・・・。
あれも話さないといけない、これも話さないといけない・・・。
１問解くためにとても長い時間を割きました。
でも沢山の問題を意味もわからず解くのではなく、１問1問大切に、十分理解していくことがとても大切です。

今まで何がなんだかわからず、解答に導かれるがままほぼ解答写しをやっていた亜美ちゃんですが９０分後には、解答を見ないで解こうとする姿勢までにはなりました。
そして教えている間、今日の亜美ちゃんは今までで一番授業の理解度に対する反応が良かったです。

「あぁ！！そういうことか！わかったわかった。それさえわかれば大丈夫！」
「あぁ～、あぁ～、あぁ～。ものすごくわかった。別に難しくないじゃん。解ける解ける。」
「化学ってもしかして面白い？」

など、しゃべるしゃべる。
そして解く解く。

そんな姿を見ながら、亜美ちゃんが化学の授業に満足していなかったことに気がつけてよかったなと思いました。

教育者にも得意科目・不得意科目はあります。
また得意科目の中に不得意分野があるのも事実です。

そしてなによりも教育者がしてはいけないのは、自惚れること。
「自分の知識は完璧じゃないから、教えることはこれだけでいいのか？」と、自問自答しながら前に進んでいかないと、「めんどくさいからこれでいいい。自分はこの科目の専門だ！」と言っていると、被害に遭うのは生徒です。

矢田も十分に注意しながら勉強をしていかないといけないなと思いました。