三者面談のあと|家庭教師日記
高校受験対策
中学3年生女子
ラストスパートに向けて
いつもいつも笑顔で、どんなことがあっても笑っている真央ちゃんが今日、泣きながら訴えてきたことがあります。
それは学校の三者面談で内申点を上げてくれると言われ楽しみにしていたのに、上がっていなかったと言う事から始まりました。
真央ちゃんが受ける高校は県内でも一番入るのが難しい学校の一つです。不安要素は一つでも少ない方が安心できるからと、内申点を1つでも良くしたいために、苦手な体育に力を注いでいました。
「運動が苦手でも、やる気があることを解って欲しい。だから体育の時間は早く着替えてネット張ったり、ラケット出したりしてるんだ!そしたら先生が『よく頑張ってるね。次の評定は楽しみにしていていいよ。』と言ってくれた!」と嬉しそうに話していたことをしっかり私も覚えています。
しかし結果は変わらずいつもと同じ。真央ちゃんは走って先生の所に行き「先生間違ってるよ!変わってないよ!」と言ってしまったそうです。
すると先生は「あぁ、先生も上げてやろうと思ったんだけどね、そうもいかなくて。」と言ったそうです。
真央ちゃんは「もう、これだから大人は嫌いなんだよ。いいよ、どうせ嘘をついたって大人は相手が子供だからって思うんだから!」と、涙を見せるのが嫌なのか、顔を真っ赤にして下を向いたり横を向いたり、視点が定まりません。
本人にとっては、よほど悔しかったのでしょう。最後には「もう嫌だぁ・・・。」と声を上げて泣き始めました。
私はこう言うとき、本当に胸が苦しくなります。期待だけで終わってしまう。
真央ちゃんはまだ子どもです。自分では「がんばってるのに」と思っても仕方ありません。
1点で合否が決まるとは思いませんが、生徒の心の持ちようが違ってくると、結果も違ってくるものです。
これも受験ですね。
落ち込む真央ちゃんを目の前に、どうにか気持を切り替えなくてはいけないと思うと、私はある言葉を思い出しました。
それは私が家庭教師を始めるきっかけを作ってくれた社員さんが、生徒の成績が伸びずに落ち込んでいたときに叱ってくれた言葉です。
「教師が諦めたらその生徒はもう終わりなんだよ。それじゃぁ、生徒が可愛そうだ。」
と。
その通りです。私が落ち込んだり、諦めたりしたら、そこで終わりです。
真央ちゃんはこんな矢田でも信用してついてきてくれているのです。
それなのに私がしっかりしなくてどうするというのでしょう。
「この先生についていこう。」と思ってくれた真央ちゃんの気持ちに、私は精一杯答えたい、何が何でも最後まで走り抜けると私は決めているのです。
なんだか初心に戻れた気がします。
明日からも問題をどんどん解いて、どんどん力をつけて、評定のことなんか実力で吹き飛ばしてやるくらいの気持で、真央ちゃんを引っ張っていきたいと思います。
私は絶対に諦めません。
きっといい結果を出してみせますね!