苦手の根源|家庭教師日記
矢田先生の家庭教師日記

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学校の授業対策

高校3年生

学校の復習[数学A]

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順列と組み合わせ・確率の問題は高校受験から取り上げられ、なかなかの曲者です。

中学校の順列の問題や、確率の問題は数えてなんとかなるレベルです。
図を描き丁寧に数えていけば、時間はかかりますが○をもらうことは可能です。

しかし高校生の順列・組み合わせ・確率の問題はそうはいきません。
数えて解ける問題は、1問くらいです。

「解けそうで解けない!」

これがネックになって確率の問題などは嫌われる傾向があります。
でもこれは高校で言う数学Ⅰの範囲ですから、特にセンターレベルでは難しくてたまらないわけではないはずです。

ではどうすれば順列・組み合わせ・確率を解けるようになるのでしょうか。
そのためには必要最低限のことを知っておく必要があります。
しかもはっきりと明確にその内容を把握していなくてはいけません。

例えば「NAGASAKI」 という単語を並び替えるとき、何通りの並び方があるか?という問題でみんなが思うことは「Aをどう処理したらいいのかわからない・・・。困った」と言う事です。この問題を解くときに8文字を並べ替えるのだから8P8=8×7×6・・・とこれだけでは間違いです。

なぜなら、Aは3つあり、これを並べても何も見た目として変わりがないからです。
これを学校では「区別がつかない」と表現しています。
区別がつかないものを並べたときは必ず何かしなくてはいけませんでした。

さて、何だったでしょうか。
ここですぐに答えられない人は、順列・組み合わせ・確率の問題が苦手な人です。
これは知っていないといけないことの一つで、区別がつかないものを種類分けし、それぞれ区別がつかないものの数の階乗(!)で割らなくてはいけません。

NAGASAKIの場合はAが3つ区別がつきませんから 3!で割らなくてはいけないということです。

このように必要最小限のことを覚えていないことが、苦手意識を生み本当に苦手にしてしまうのです。

二学期も始まりました。
苦手なんてありません!
きっと何か大切なことを覚えていないだけなんですよ(^-^)b

教科書をよく読んで、必要最低限のことは身につけていきましょう。