福岡県立高校の定時制課程単位制

福岡県立の定時制課程単位制高校

福岡県立博多青松高校の前期2期入試当日の様子、雨の中入り口に向かう受検生たち。福岡県立高校の定時制課程単位制は2校あり、通学区域は県内全域です。北九州市のひびき高校の普通科、福岡市の博多青松高校の普通科・情報科学科では、1部(午前の部)・2部(午後の部)・3部(夜間の部)に分かれています。両校とも不登校や仕事をしながら高校に通いたい生徒・高校中退した生徒等にとても人気があります。自分の目標や生活スタイルに合わせて自ら時間割を作成することができる自主性を尊重する校風です。平成30年度の定時制課程単位制の入試について、前期2期入試の学力検査における検査時間が各教科5分ずつ延長された以外、大きな変更はありません。

平成29年度入試から博多青松高校では、2部普通科の入学定員を40名増やし、前期1入試で21名・前期2期入試で19名の増加を行いました。博多青松高校通信制課程では、入学定員500名の変更はありませんが、前期450名・後期50名に分割して募集を行っています。平成31年度は前期1期入試で、普通科1部が27名から49名に増加し、反対に普通科2部は49名から27名に減少しました。前期2期入試では、普通科1部が30名から49名に増加し、普通科2部は49名から30名に減少しました。ひびき高校は変更ありません。また両校とも随時入試相談を行っています。

福岡県立の定時制課程単位制高校

平成31年度入試の福岡県立高校の定時制課程単位制の入学定員は、ひびき高校280名、博多青松高校400名です。博多青松高校は、普通科1部の入学定員を40名増やし、普通科2部の入学定員を40名減らしました。普通科全体の入学定員合計に変更はありません。また下記表の通り普通科1部と2部は、前期1期と前期2入試の募集人数を入れ替えて入試を行いました。

定時制課程単位制の入学定員(平成31年度)

高校名学科(部)入学定員前期1期前期2期前期転編入後期入試後期転編入
ひびき高校北九州市戸畑区入学定員280名単位制普通科(1部/午前)12050501055
単位制普通科(2部/午後)8030301055
単位制普通科(3部/夜間)8030301055
博多青松高校福岡市博多区入学定員単位制400名通信制500名単位制普通科(1部/午前)12048491544
単位制普通科(2部/午後)8027301544
単位制普通科(3部/夜間)8027301544
単位制情報科学科(1部)402015221
単位制情報科学科(2部)402015221
単位制情報科学科(3部)402015221
※上記表の数値の単位は(人)です。
※定時制課程単位制の「前期1期入試」は全日制課程の推薦入試と同日、「前期2期入試」は一般入試と同じ日程になります。

出願種類と書類

県立高校の定時制課程単位制では、前期入試(平成31年2月~3月)と後期入試(平成31年9月)という2つの時期に入試があります。前期は県立高校の推薦入試相当の「1期入試」・一般入試相当の「2期入試」・「転・編入試」が設けられています。後期は「入試」と「転・編入試」が設けられています。また受検生を「入学志願者(中学新卒者/新入学)」・「転入学者(高校在籍中)」・「編入学者(高校の一部単位修得済み)」に区分して、それぞれ入試を行います。


定時制単位制の入試制度

前期1期入学試験

平成31年2/5(火)6(水)

入試内容 作文面接

受検対象者 中学3年生 中学既卒者 高校中退者(高校の単位修得なし/あり) 高校中退予定者(高校の単位修得なし)

前期2期入学試験

平成31年3/6(水)7(木)

入試内容 学力検査5科面接

受検対象者 中学3年生 中学既卒者 高校中退者(高校の単位修得なし) 高校中退予定者(高校の単位修得なし)

前期編入学試験

平成31年3/22(金)

入試内容 学力検査3科面接

転入学対象者 高校在学者(県外から転居する生徒など) 編入学対象者 高校中退者(高校の単位修得あり) 高校中退予定者(高校の単位修得あり)

学力検査高1程度・満20才以上は作文に変更可

後期入学試験

平成31年9/12(木)13(金)

入試内容 学力検査3科面接

受検対象者 中学既卒者 高校中退者(高校の単位修得なし) 高校中退予定者(高校の単位修得なし)

学力検査高1程度・満20才以上は作文に変更可

後期編入学試験

平成31年9/12(木)13(金)

入試内容 学力検査3科面接

転入学対象者 高校在学者(県外から転居する生徒など) 編入学対象者 高校中退者(高校の単位修得あり) 高校中退予定者(高校の単位修得あり)

学力検査高1程度・満20才以上は作文に変更可

出願資格

番号志願者区分備考
入学志願者平成31年3月に中学校を卒業する見込みの生徒(中学新卒者)
既に中学校を卒業していて高校の単位を修得していない生徒
(高校の単位を修得していない生徒さんは、すべて入学志願者になります。)
転入学志願者ひびき高校・博多青松高校以外の高校に在学中で、高校の単位を修得している生徒または修得する見込みの生徒
(今通っている高校から転校したい生徒さんです。)
編入学志願者高校に在籍したことがあり、高校の単位を一部修得している生徒
(例:高校1年生の単位を修得した後に中退した生徒さんなど。)

出願書類抜粋(入学志願者)

番号書類名備考
入学願書生徒本人または保護者が記入します。
通学に関する誓約書基本的に保護者が記入します。
調査書中学校の評定(3年生は評定1教科5点で9教科45点満点/1・2年生は各教科の評定点のみ)・観点別学習・特別活動・行動記録・出欠記録・総合所見などが記入されます。
評定一覧表志望校に同じ中学校から受検する生徒全員分の9教科の成績(評定)が記入されます。
評定分布表中学校の成績(評定)を5段階に分けて、それぞれの分布人数・割合が記入されます。
受験料¥850円

出願書類抜粋(転入学志願者)

番号書類名備考
転入学願書生徒本人または保護者が記入します。
通学に関する誓約書基本的に保護者が記入します。
単位修得・成績証明書在学中の高校で作成されます。
転学照会書
在学証明書
受験料¥850円

出願書類抜粋(編入学志願者)

番号書類名備考
編入学願書生徒本人または保護者が記入します。
通学に関する誓約書基本的に保護者が記入します。
単位修得・成績証明書以前に通っていた高校で作成してもらいます。
受験料¥850円
※編入学志願者の生徒さんは、生徒本人が志望校へ直接、出願書類を提出します。

前期1期入試

前期1期入試は県立高校入試の推薦入試と同じ日程になり、平成31年2月第2週の5日(火)・6日(水)に行なわれました。入試の内容は推薦入試とほぼ同等のものになります。博多青松高校は、平成29年度の前期1期入試から2部普通科の入学定員を21名増やし48名になりました。平成31年度の前期1期入試から普通科1部の入学定員を21名増やし48名、普通科2部の定員を21名減らし30名の募集を行いました。

前期1期入試日程表(平成31年度)

項目日時備考
前期1期入学願書受付期間平成31年1/28(月)2/1(金)正午まで必要書類を提出します。
前期1期入試日平成31年2/5(火)(水)面接・作文
前期1期入試結果発表日平成31年2/12(火)午前9時合格内定の発表日です。
前期日程合格発表日平成31年3/14(木)午前9時受検校で前期2期入試と同時に発表されます。

前期1期入試の内容と合否判定

番号入試の内容
前期1期入試では、受験生全員が「面接・作文」の試験を受けます。
「面接・作文」で「学習意欲」や「高校生活への意欲」など、受験生の個性を見られます。得意教科がある生徒や「調査書の各項目の内容」で生徒の個性・特性をあらわす活動実績があるなど「出願書類」と「面接・作文」の結果を総合的に判断して合否が決められます。学科や部などは受験生の志望順位も考慮されます。前期2期入試に比べると、1期入試は受検生の個性や意欲が重視される傾向です。
調査書の「出欠の記録」「健康の記録」は、高校生活を過ごすうえで特に支障がない限り、合否判定に影響しません。
平成31年4/1の時点で満20才以上になる受験生は、本人の希望によって「学力検査」を「作文」に代替えして受験することができます。
前期1期入試では、合格した場合、入学する意思が確実であることが求められます。

定時制課程単位制前期1期入試の結果(平成31年度)

高校名学科(部)入試内容入学定員1期定員志願合格内定倍率H31
ひびき高校単位制普通科(1部/午前)面接・作文12050113502.26
単位制普通科(2部/午後)面接・作文803092303.07
単位制普通科(3部/夜間)面接・作文803030301.00
合計2801102301102.09
博多青松高校単位制普通科(1部/午前)面接・作文12048143482.98
単位制普通科(2部/午後)面接・作文8027100273.70
単位制普通科(3部/夜間)面接・作文802733271.22
単位制情報科学科(1部)面接・作文402049202.45
単位制情報科学科(2部)面接・作文402046202.30
単位制情報科学科(3部)面接・作文402020201.00
合計4001623911622.41
※※定時制課程単位制の「前期1期入学試験」は、県立高校全日制課程の推薦入試と同じ日程です。
上記表は平成30年2月に行われた入試結果になり、実質倍率を掲載しています。

前期2期入試

前期2期入試は、県立高校入試の一般入試と同じ日程になり、平成31年3月6日(水)・7日(木)に行なわれました。入試の内容は県立一般入試とほぼ同等の内容になります。博多青松高校の前期2期入試の入学定員は、平成29年度の入試から19名増の49名になりました。今年度の入学定員の変更はありません。

平成30年度の前期2期入試から、県立一般入試と同じく学力検査の検査時間が各教科5分ずつ延長され、問題も難しい問題の割合が増えました。英語については、リスニングテストのみ10分から15分に延長され、筆記テストは変更なく40分間のままに行われます。

平成31年度の前期2期入試では、博多青松高校の普通科1部の定員を19名増やし49名、普通科2部の定員を19名減らし30名の募集を行いました。

前期2期入試日程表(平成31年度)

項目日時備考
学区外高校志願者 入学願書受付期間平成31年2/1(金)2/25(月)正午まで学区外高校入学志願申請書
転居予定住所の関係書類や転勤証明書など
前期2期入学願書受付期間平成31年2/12(火)2/19(火)正午まで入学願書・調査書など
志願先変更受付期間平成31年2/20(水)2/25(月)正午まで2期入試の志願倍率を参考に1回のみ志望校の変更ができます。
前期2期入試日平成31年3/6(水)(木)学力検査・面接
前期日程合格発表日平成31年3/14(木)午前9時
※志願先変更は「他校へ変更」またはひびき高校・博多青松高校の中で「第1志望、第2志望、第3志望の学科や部を変更」することができます。
※定時制課程単位制の「前期1期入学試験」は、県立高校の一般入試と同じ日程です。

前期2期入試の内容と合否判定

番号入試の内容
前期2期入試では、受検生全員が「面接」を受けます。
基本的に「調査書(各教科の学習記録)の中学3年生の評定点数合計(基本45点満点)」の順位と「学力検査の総得点(基本300点満点)」の順位が付けられ、合否判定の資料になります。
受験生の「学習意欲」や「個性」などを特に重視しています。とても得意な教科がある生徒や「調査書の各項目の内容」で生徒の個性・特性をあらわす活動実績があるなど、「学力検査や面接」・「出願書類」を総合的に判断して、合否が決められます。
調査書の「出欠の記録」「健康の記録」は、高校生活を過ごすうえで特に支障がない限り、合否判定に影響しません。
平成31年4/1の時点で満20才以上になる受検生は、本人の希望によって「学力検査」を「作文」に変更して受検することができます。

学力検査の時間割表

時間割教科名検査時間休憩時間
国語9:40~10:3050分10:30~10:4515分
数学10:50~11:4050分11:40~11:5515分
社会12:00~12:5050分12:50~13:5060分
理科13:55~14:5550分14:45~15:0015分
英語15:05~16:0055分
※1時間目から5時間目までの学力検査開始5分前に入室・着席します。
※3時間目の社会と4時間目の理科の間に60分休憩があり、昼食をとります。
※5時間目の「英語」は、15:05から15:20までの15分間「英語リスニングテスト」が行われます。そのまま15:20から40分間「筆記テスト」が行われます。

定時制課程単位制前期2期入試の結果(平成31年度)

高校名学科(部)特記事項入学定員2期定員志願倍率H31倍率H30
ひびき高校単位制普通科(1部/午前)面接12050521.041.50
単位制普通科(2部/午後)面接8030521.731.97
単位制普通科(3部/夜間)面接8030301.000.73
合計2801101341.221.42
博多青松高校単位制普通科(1部/午前)面接12049721.471.70
単位制普通科(2部/午後)面接8030672.231.98
単位制普通科(3部/夜間)面接8030240.800.97
単位制情報科学科(1部)面接4015271.800.73
単位制情報科学科(2部)面接4015241.601.40
単位制情報科学科(3部)面接4015181.200.60
合計4001542181.511.42
※定時制課程単位制の「前期2期入学試験」は県立高校の一般入試と同じ日程です。

更新日 UP