福岡県立高校の一般入試の学力検査得点率(数学)

福岡県立高校の一般入試学力検査の得点率平成28年度数学

学力検査の2時間目に行われた数学は、例年どおり大問6つで出題されました。大問1の基本的な計算問題は得点率がとても高く、みなさんの得点源になりますので、ケアレスミスに注意しましょう。例年どおり大問2・3は記述式文章問題が出題されました。新傾向の大問3は、初めて見る受験生も多かったと思います。基本的な解き方は例年通りなので、慌てず設問をよく読むことが大切です。大問4・5・6は、おおむね例年通りの出題内容でした。

数学の計算は、迅速に的確な答えを出せるように普段から練習しておくことが大切です。記述式の文章問題は、基本的な内容が多いので、教科書やワークなどの問題を漏れ無く勉強しておくと効果的です。また得点率の低かった問題でも難問ではないものが数多くあります。日頃から問題文に書いてにある値などのヒントとそのことから分かる書かれていないヒントを見つけて、答えを導く練習を受験勉強に取り入れてみましょう。

数学の大問の得点率

大問1の計算など基本問題の得点率は約82%になり、得点しやすい問題が出題されています。大問2は例年通り方程式の文章問題の記述です。今年の大問3は、基本的な文字式の文章問題になり、丁寧なヒントがあるなど出題形式が変わりました。得点率は約27%になり、基本的な内容でも見た目が変わると戸惑ってしまった受験生が多かったと思います。大問2・3の文章問題の平均得点率は約31%でした。大問4の関数を利用した問題は、例年通りの内容です。大問5の平面図形は、今年も円の性質を利用する問題で得点率は24%です。大問6の空間図形は、三角錐と正四面体を重ねた問題になり、三平方の定理を利用して直線の長さや体積を求める問題です。大問4・5・6の(1)は基本問題で得点率も高く、(2)(3)というように進むほど、内容も難しくなり得点率は低くなります。下記表の得点率は、すべて約%で表しています。

数学得点率48%

大問

分野

配点

得点率

大問1

基本問題(計算など)

22

82%

大問2

文章題(方程式)

6

35%

大問3

文章題(文字式)

6

27%

大問4

関数の利用

8

38%

大問5

平面図形

9

24%

大問6

立体図形

9

22%

数学の小問の得点率

数学の小問は、大問1の基本的な計算問題(1)~(6)の平均得点率は約92%ととても高くなっています。(7)反比例(8)確率は約80%になります。(9)資料の活用は正しいものをすべて選ぶ選択問題になり、基本問題でも約41%と低くなっています。
大問2・3は例年通り文章問題記述式になり、新傾向の大問3の得点率は約27%でした。大問4も例年通り関数を利用する問題が出題され、(3)の得点率は約10%です。大問5(1)は図形に補助線を引くと解ける問題になり、得点率約11%と予想外に低い結果になりました。(2)は例年通り記述式証明問題です。大問6(2)の得点率は約16%、(3)の得点率は1%になり、解けた受験生がほんの一部という結果になりました。

数学大問1数と式・関数・資料の活用22点

小問

内容

配点

得点率

(1)

正負の数四則計算

2

96%

(2)

文字式1次式の計算

2

93%

(3)

文字式2次式の値

2

93%

(4)

平方根有理化と計算

2

92%

(5)

方程式()のある計算

2

92%

(6)

2次方程式()のある計算

3

87%

(7)

関数反比例

3

81%

(8)

確率

3

80%

(9)

資料の活用選択問題

3

41%

数学大問2文章題(方程式)6点

小問

内容

配点

得点率

文章題方程式の利用

6

35%

数学大問3文章題(文字式)6点

小問

内容

配点

得点率

文章題文字式の利用

6

27%

数学大問4関数8点

小問

内容

配点

得点率

(1)

関数とグラフ平均の速さ

2

72%

(2)

関数とグラフ同方向の速さと時間

3

42%

(3)

関数とグラフ向い合う速さと時間

3

10%

数学大問5平面図形9点

小問

内容

配点

得点率

(1)

三平方の定理円の性質と三角形の面積

3

11%

(2)

相似な図形円の性質と三角形の相似

6

31%

数学大問6空間図形9点

小問

内容

配点

得点率

(1)

立体の直線2直線の位置関係

2

75%

(2)

空間内の直線図形の性質と三平方の定理

3

16%

(3)

相似な図形三平方の定理と立体の体積

4

1%

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