福岡県立高校の一般入試学力検査の得点率平成28年度国語
学力検査の1時間目に行われた国語は、大問4題で構成され、例年通り説明的文章・古典・文学的文章・課題作文が出題されました。全体の得点率は約65%です。出題形式もおおむね例年通りでした。大問3の文学的文章は、46年ぶりに小説から出題され、場面の移り変わりと心情の変化が問われました。大問4の課題作文では、昨年度の3段落構成から2段落構成になった分、書きやすかったと思います。
国語の漢字・文法・古典・読解は、学校の授業やワークなどで十分な対策をすることができます。特に漢字だけも小問5題が出題され、勉強しておくと、古典の意味がある程度分かったり、作文で自分の思ったことを率直に書くことができます。文章読解など勉強していて、分からない漢字に出会ったら、すぐ調べて覚えたり、書き順や総画数にも気を配りながら勉強するようにしましょう。
国語の大問の得点率
大問1と大問3の文章問題は、ともに得点率約70%になりました。大問3は、小説から出題され、昨年度に比べると内容も易しくなり、比較的答えやすかったと思います。大問2の古典の得点率は約53%になりました。漢文がなかった分、得点率が下がったように思われます。大問4の課題作文は、選挙に関する資料をもとに4つの条件にしたがって、2段落構成で作文する問題でした。得点率は約70%と高くなりました。下記表の得点率は、すべて約●%で表しています。
国語の小問の得点率
国語の小問は、例年通り漢字の読み書きが4問で8点、近年頻出の漢字の書き方と文法がそれぞれ1問ずつ出題され、基本的な問題になっています。大問2の古典では、古文を読解して要約する小問4と小問5(イ)の得点率は約33%、23%と低くなっています。古文の注意書きに明王の解説が載っていますので、それに気づいた受験生は小問5(ア)(イ)を答えやすかったと思います。大問3の小問4は記述式になり、得点率21%と低くなっています。
国語大問1説明文15点
小問
内容
配点
得点率
問1a
適語漢字の書き方
2点
94%
問1b
適語漢字の書き方
2点
82%
問2
選択文法(品詞)
1点
50%
問3
適語書き抜き
1点
55%
問4ア
適語書き抜き
1点
95%
問4イ
適語書き抜き
2点
71%
問5
記述理由の説明
3点
52%
問6
選択文章の要旨と構成
3点
65%
国語大問2古典15点
小問
内容
配点
得点率
問1
適語歴史的仮名遣い
2点
84%
問2
適語書き抜き
2点
55%
問3
選択適語補充
2点
47%
問4
記述古典の読解と要約
3点
33%
問5ア
選択資料の要旨と四字熟語
3点
82%
問5イ
記述古典の読解と要約
3点
23%
国語大問3文学文15点
小問
内容
配点
得点率
問1a
適語漢字の読み方
2点
99%
問1b
適語漢字の読み方
2点
97%
問2
選択漢字の書き方(画数)
2点
83%
問3
選択場面と人物の心情把握
3点
59%
問4
記述場面と人物の心情把握
3点
21%
問5
選択文章の表現技法
3点
75%
国語大問4課題作文15点
項目
内容
配点
得点率
設問
資料から2段落構成で条件に従い作文する
15点
70%
表記1
原稿用紙の使い方が正しいこと
1点
–
表記2
文法の誤りや誤字脱字がないこと
2点
–
字数
10行以上12行以内で書けていること
1点
–
構成
2段落構成になっていること
1点
–
内容1
第1段落の内容(条件2)
4点
–
内容2
第2段落の内容(条件3)
6点
–
更新日 UP