北九州地区で個性重視の特別試験や調査書・学力検査の加重配点を行う高校
北九州地区の一部県立高校では、一般入試の学力検査終了直後または翌日に「面接・作文・実技」などの「個性重視の特別試験」を行います。平成31年度の一般入試では、全日制4校8学科(うち2コース含)、定時制2校2学科で実施されました。生徒さんの個性を積極的に選抜に生かそうとするもので、特別試験の内容は、全日制の戸畑工業・若松商業高校で面接、北九州高校の体育コースで面接と実技、八幡中央高校の芸術コースで実技など、学校や学科・コースなどによって異なります。
地区内の一部県立高校では、「調査書」または「学力検査」について「特定教科の加重配点」を行っています。その学校や学科・コースなどの特長に合わせて、重視する教科の点数を通常より1.5倍して選抜に活用しています。
平成31年度の一般入試から小倉商業高校の全学科では個性重視の特別試験を廃止し、八幡中央高校の定時制普通科は新たに実施しました。
また下記の1つ目の表は、平成31年度に「個性重視の特別試験」を行った高校、2つ目の表は平成31年度に「調査書・学力検査の加重配点」を行った高校を掲載しています。
北九州地区で個性重視の特別試験を行う高校
平成31年度の北九州地区の県立・市立高校で「個性重視の特別試験」を行うのは、全日制5校10学科(うち4コース含む)、定時制2校2学科です。学科別では、普通科1校・普通科の特色あるコース2校・工業系1校2系統4学科・商業系2校3学科(うち2コース含む)になります。
「個性重視の特別試験」は、「公立高校一般入試」の「調査書」と「学力検査(5教科)」の結果と合わせて合格・不合格を決める選抜資料になります。
高校や学科・コースの特性(適性、興味関心、目的意識・学習意欲など)にふさわしいかどうか?受検生を判断するために行われます。学力以外でも、みなさんの良い面をアピールできる絶好の機会になります。受検する高校や学科・コースによって「試験内容」と「試験日」が異なります。平成31年3月6日(水)の学力検査終了後または翌7日(木)午前から行なわれました。
受検校・学科・コースの特性によって、選抜に影響する度合いが違います。学力検査で思うように点数が取れなかった受検生の方は、この特別試験で挽回することも可能です。あらかじめ対策しておきましょう。
なお、平成29年度入試から八幡工業・折尾・遠賀、平成31年度入試から小倉工業、平成31年度入試から小倉商業で個性重視の特別試験は廃止になりました。
北九州地区で調査書・学力検査の加重配点を行う高校
平成31年度の県立高校一般入試で、加重配点を行う北九州地区の高校は、昨年度と同様に調査書の加重配点1校・学力検査の加重配点3校になります。調査書の加重配点は、県内全域から受検可能な北九州高校体育コースのみです。学力検査の加重配点は、北九州学区の八幡高校理数科と北筑高校英語科、専門学科では八幡工業高校の全系統になります。
「加重配点とは、指定する教科の「調査書」または「学力検査」の点数を1.5倍して、選抜に反映させる方法です。理数系や工業系ならば数学や理科、外国語系ならば英語、体育系では保健体育、というように受検する高校や学科・コースの特性により、加重配点する教科が異なります。
「調査書の特定教科の加重配点」
一部の高校・学科・コース・系統では、その特色に合わせて「調査書(各教科の学習記録)の中学3年生の評定」の指定する教科を1.5倍にして計算します。(調査書評定1教科5点満点→特定教科は1教科につき7.5点満点になります。)
「学力検査の特定教科の加重配点」
一部の高校・学科・コース・系統では、その特色に応じて、指定する教科の「学力検査の得点」を1.5倍にして計算します。(学力検査1教科60満点→特定教科は1教科につき90点満点になります。)
平成31年度の一般入試について、「調査書・学力検査の加重配点」の廃止を行う北九州地区の県立高校は1校です。加重配点を実施する高校を受検したいと思っている生徒さんは、日ごろから対象になる教科の学習をコツコツしていきましょう。
高校名 | 学科コース | 調査書の加重配点 | 学力検査の加重配点 |
---|---|---|---|
八幡高校 | 理数科 | 数学・理科 | |
北筑高校 | 英語科 | 英語 | |
北九州高校 | 普通科(体育コース) | 保健体育 | |
八幡工業高校 | 機械系(電子機械科/機械科/材料技術科) | 数学・理科 | |
電気系(電気科) | 数学・理科 | ||
土木系(土木科) | 数学・理科 |
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