書いて、声に出して|家庭教師日記
大学受験対策
高校3年生
勉強の方法[暗記の仕方]

「歴史の年号が覚えられない。」
「歴史上の人物の名前を正しく漢字で書けない。」
「地名と場所が一致しない。」
「内閣の仕事と国会の仕事が覚えられない。」
などなど。
この時期になると、このような質問が沢山増えてきます。
「ではそれに対してどう勉強してきたの?」と聞くと、「どうしていいかわからないから何もしていない。」と答える場合が殆どです。覚えられないと解っているのに何もしないなら、いつまでたっても覚えられなくて当たり前ですよ。
こんなとき私はいつもこう言います。
「今まで勉強をしてきて覚えられないものをそのままにしてきて、覚えることに時間を惜しむならいつまでたっても覚えられないよ。覚えることも勉強なんだから、手を抜いては駄目だよ。」
勉強に対して「覚えること」=「つまらない」と考えている人が殆どだと思いますが、「机」が「desk」だと知らなければどんなに英語の勉強を進めようとしても効率が悪いばかりではないでしょうか。
数学の文章題を解いたり、国語の説明文や文学文を読みこなすことばかりが勉強ではありません。基礎的なものを覚えることもしっかりとした勉強です。
ではどうやって覚えればいいのかというと、やはり繰り返しするに越したことはありません。
一度見て覚えられる人はそれでいいでしょうが、そういった人はとても稀です。
普通は、毎日毎日飽きるまで何度も繰り返し覚えるしかないのです。
本屋さんなどによく年代をまとめたものや、用語集をまとめたものが売ってあります。
それを「今日はここまで覚える。」と決め、決めたら意地でも覚えるつもりで声に出しながら書いて覚えましょう。
声に出して書くことはとても暗記には効果的です。見るだけで何かを覚えようとすると、それは目だけからの情報になります。でも書けば目と手から入ってくる情報になります。その上声まで出すと、口と耳からも情報が入ってくるのです。騙されたと思ってやってみましょう。
この方法は一昨年受け持っていた当時中3だった生徒の麻子ちゃんと実行していた方法で、宿題でここまで覚えると決めたら、声を出して読みながら紙に書いて覚えることを実行させていました。そして次回の授業前10分で確認テストをしていました。それまでずっと社会の勉強をしていなかった麻子ちゃんだったので、最初はとても辛そうでした。しかも書いて覚えた時の紙を提出させていたので、決してさぼることはできません。
1ヶ月くらいこの方法を続けていると麻子ちゃんが「年代を覚えると歴史の流れがつかめて、人の繋がりもわかるようになってきた。」と言っていました。
私は今年も 時間がなく暗記の苦手な生徒には、この方法で暗記すべきものを暗記させています。
受験生のみなさん!苦しいのもあと数ヶ月ですですから、暗記物のために効率良く時間を割くようにしていきましょう!
センター試験まで残り1ヶ月を切りました。
風邪を引かないように体調管理をしましょう。