昨年度の受験結果です。(平成28年度)|家庭教師日記
教務室から
受験対策
平成28年度の受験結果
教務担当の名橋です。
平成28年度の中学受験、高校受験、大学受験の合否結果です。
お子様の志望校合格とご入学、心よりお祝い申し上げます。
昨年度は、第一志望校ではない学校の受験では、補欠や不合格もありましたが、みんな無事に第一志望校へ合格することができました!
「中学受験」
5年連続、第一志望校に100%合格です。
みんな、新しいクラスで友達は作れそうですか?
特に北九州のS中に合格したD君、ちゃんと勉強していますか?
開始当初は、周囲に勧められて仕方なく勉強しているようだったので、心配していました。塾から家庭教師に替えた夏休みも、集中する姿勢が見えません。嫌いにならないように、ゆっくりやる気を引き出しながら教えていたので、ご紹介者やお母様から「このままで大丈夫ですか?」と聞かれたことがあります。「今ペースアップしたら、本人が駄目になってしまいます。」と、その時は答えることしか出来できませんでした。
入試1ヶ月前から、中学受験独特の難しい問題を集中的に解いていましたが、見違えるほど頑張っていました。でも今まで当社で不合格者がいない滑り止め校が補欠合格だったので、お母様の心配は絶えなかったと思います。
何より「なんで地元の中学に行っちゃあかんの?」と言っていたD君が、「地元中より頑張って合格したS中に行きたい。」と思ってくれたことが、とても嬉しかったです。
この気持ちを忘れず、中学校でも頑張ってください!
「高校受験」
私立高校の専願入試は、今年も全員合格です。
しかし、一般入試では何年振りかに1名不合格になってしまいました。
公立高校の推薦入試は、全員合格です。
公立高校の一般入試は、11年目で初めて全員合格です!
不登校の子や高校を中退した子も、全員合格できました。
今年は沢山心配な子がいました。
担任から志望校は、私立専願入試でも「難しい」と言われた福岡市のKO君。
県立高校と同レベルの入試問題なので、三者面談の時点で3割得点できるかどうかの状況でした。実際、過去問題を解いてもらうと、2割を切っていました。ご相談の結果「ワンランク下げて専願受験するなら、そのまま受験して、不合格だったら一般入試で一つ下げる。」という方針でラストスパートに入りました。
しかし、当の本人は相変わらず身が入っていません。「ワンランク下げればいいや。」という気持ちだったのかもしれません。どれだけお母様が心配しているか?毎日遅くまで働いている親の気持ちも子知らずです。入試3日前にも、ここから確実に2問出るという宿題をさぼっていることが発覚し、何が何でも終わらせるよう家庭教師に指示を出したこともあります。
本人がお母様に合格報告した時、涙ぐまれていたという気持ちがよくわかります。問題が難しくても、周りから駄目だと言われても、本気を出せば受かるということを分かってくれたでしょうか?高校では部活だけではなく、英語も頑張ってください!
県立高校の推薦入試では、特に心配な子が二人いました。
一人目は、高校を中退し1月から指導開始をした福岡市のKT君。数年前まで当社で家庭教師をしていたので、性格をよく知っていました。私も半年くらい指導したことがあります。
とても個性のある子なので、一般入試より推薦入試の方が合格しやすいと判断し、面接と作文対策に絞りました。
入試1日目の作文は、楽しく書けたようです。「(漢字分からなかったら)ひらがなでいいっすよね!」と開き直ったので、注意したことがあります。入試当日の朝です。
終了後、気分転換を兼ねて、近くのファーストフードで気を引き締めるため、話し合いました。2日目の面接が重要だからです。トップレベルの高校を中退した子たちがライバルです。お世辞にも高いと言えない高校だったKT君は、面接ですべてを払拭しないといけません。個性を100%発揮してもらうには、正直に真摯な姿勢で臨んでもらうことが必要でした。
面接も楽しく出来たみたいです。不合格だった場合に備え、2期試験までにすべきことや方針など、お母様と話していましたが、取り越し苦労だったようです。
結果は、予想以上の2部普通科合格だったのでビックリです。自暴自棄になった日々もあったと思いますが、これで堂々と友達に会えますね。これからは趣味や部活、勉強をしながら、大学を目指しましょう!
二人目は、UFOキャッチャーの大好きな春日市のY君。
志望校のレベルが高く、内申も合格率50%に届いていなかったので、中学校の推薦を通過したと聞いた時も、厳しい意見を言わざる得ない状況でした。入試2日前に高熱が出してしまったと聞いた時、勉強頑張れと言えず、一般入試を覚悟しました。
非常に厳しい状況なので、担当教師に一般入試までの指導方針を説明し、すぐ開始できるように準備した程です。
状況が状況だったので、とても嬉しかったです。体験入学で会った先輩とバレーボール頑張っていますか?進学校だから、今まで以上に勉強も頑張らないといけませんよ!
県立高校の一般入試で特に心配だった子は、ゲームの次に動植物の大好きな糟屋郡のHT君です。
お姉さん、お兄さんの頃から、もう9年お世話になっているご家庭です。HT君の志望校や将来の進路についても、中学入学時からお母様とゆっくり話をしてきました。事情があり、プロ家庭教師が教えています。
滑り止めの私立高校前期入試では、不合格になってしまいました。上記の不合格者1名です。今まで当社で落ちた子はいないし、合格した子たちの顔を思い浮かべても、不合格になることはないと思っていたので、衝撃が大きかったです。学力は、その高校に何人も合格させているプロ教師が対策していたので問題ありません。面接も入試1週間前に私が指導してみて、問題ありません。
何故、落ちたのだろう?原因が分かりませんでした。HT君に聞いていくと、廊下で一番遠くの席に座っていたので、名前を呼ばれた時、慌てて面接室に向かい、ノックと挨拶を忘れたかもしれないと言っていました。面接官の質問も1問で終わったようです。どんな理由でも滑り止め校に不合格という事実は変わりません。
後がなくなり、県立入試までの1ヶ月間、私も指導に参加させていただきました。いつも通りのんびりしていて、目を離すとすぐ遊んでしまう子だから、お母様も気が気でなかったと思います。入試2週間前に、ここから16点以上出るという宿題をしていなかったので、深夜まで話し合ったこともあります。
喜んでいるHT君の声を聞いたとき、それだけ嬉しかったです。頑張っても落ちてしまえば、自信を失い、余計に勉強を嫌いになると思っていました。これでまた大好きな魚や植物を育てらますね。もちろんゲームも。
久しぶりに電話してみると、高校初日の行きは、定期券を忘れ、帰りは迷ってしまったと聞きました。早くお母様を安心させてあげてください!
「大学受験」
国公立、私立大学の推薦入試(指定校、公募すべて含む)は、8年連続全員合格です。
私立大学の第一志望校も2年連続全員合格です。(併願校の受験では、その限りではありません。)
国公立大学の入試も、3年連続全員合格です。
一番心配していた子は、以前にも書いた福岡市のR君ですが、もう一人、福岡市のO君も心配していました。
高3の4月に家庭教師を始めたとき、学校の数Ⅲ(3)は、もう終わりかけていました。早い授業の進度と多量の宿題で、勉強しても成績は下がっていました。
面談をした時も、口では「国立を受ける。」と言っていましたが、諦めているのがよく分かりました。
高3の夏休みは、「私立でいい」や「一浪する」など、迷いながら勉強している様子を聞いても、本人を尊重し見守っていました。成績は少しずつ上がっていましたが、まだ力を半分も出していません。センター試験願書の提出直前に、本音で話し合ったこともあります。国立を受験するなら、もう本気で取り組まないと間に合わない時期でした。
熊本大学工学部がC判定に上がって、やっとやる気になってくれたと思ったら、10月の模試で惨敗。ペースアップして12月の模試で熊大C判定。1月初旬の模試で目標のB判定に届かず、また迷いが出てしまいました。
学校まで迎えに行って、話をしながら家まで送った時、お母様がとても心配そうに出迎えてくれたことを覚えています。センター試験の得点は、九大も受験可能でしたが、二次試験は魔物です。最後まで気を抜けませんでした。
担当の教師から合格の報告を聞いた時、心からホッとしました。まだ若いのだから、大学では失敗を恐れず、色々なことに挑戦してみましょう!
3月まで受験生だった生徒様ならびにご父兄の皆様、ご入学おめでとうございます。
お子様の充実した学生生活とご家族の幸福を心よりお祈り申し上げます。
また各小学校、中学校、高校では入学式と始業式が行われ、新たな1年がスタートしています。
今年度も家庭教師一同、気持ちを新たに誠心誠意指導にあたる所存です。
受験の皆さん、実のある一年にしましょう!
Y君が送ってくれた県立高校の合格発表の写真です。
新年度になりました。今年の舞鶴公園の桜です。