こつこつ型|家庭教師日記
矢田先生の家庭教師日記

こつこつ型|家庭教師日記

教務室から

先生のお話

新年度に向けて

家庭教師の矢田先生のサムネイル画像。

こつこつ型とは名前の通り、勉強を毎日こつこつ少しずつ進めていタイプです。

長所は継続力があり、基礎から少しずつやるので初めて見るような応用問題でも基礎力がしっかりしているので、解こうと時間をかければ解くことができます。

短所はこつこつ基礎からやるので時間がかかること。また要領が悪い場合、時間ばかりがかかって全然勉強に進歩が見られないというところです。この点をカバーするのが家庭教師の役割です。

こつこつ型の生徒さんを担当している先生は、まず授業内容を充実させなければいけません。
こつこつ型は1~10問題があれば、1~10やりたい人が多いです。
ですから内容のしっかりした問題だけを抜粋して授業をするようにしなければなりません。
もしそれを怠ると、家庭教師がいるにも関わらず、時間ばっかり取る要領の悪い勉強法になってしまいます。

矢田は家庭教師に行く前に必ず予習をしていますし、自分専用のテキストも自分で選んできて数冊持っています。
家庭教師を「バイト」と軽く見ると大変なことになることくらい、家庭教師をやっている方はわかると思いますので、教師の方は予習をしているものとして話を進めます。

予習をした際、似たような問題は3つ用意します。1つ目は授業で説明しながら解く、2つ目は生徒にノーヒントで解かせる、3つ目は宿題です。こつこつ型の子に、1種類の問題に対して1日で裂いてよい指導時間はこれだけです。残りの時間では他の分野、他の教科に対しても同じ事をしなくてはいけません。
しかし、これだけでみんながみんな理解できているとは限りません。
そのことは宿題でよくわかります。矢田は宿題を提出させるとき、計算した紙など使ったものは全て提出させています。
宿題で途中式を省くことは禁止していますので、紙を見れば何を間違えたか一目瞭然でわかります。

間違えた問題は必ずその場でやり直させます。その上宿題としてもう一度やり直させます。
間違えると宿題が増えてしまうのです。大変そうですが、宿題を増やしたくないと言う気持ちから、計算ミスが減ってくるので良い効果が出ています。

こつこつ型の子は一度スランプに陥ると、今までの勉強方法に疑いを持ち始める人がいます。
その場合、家庭教師は本当に勉強方法がまずいのかどうか、一緒に見直してあげる必要があります。
そのときは教師自身の体験を基に考えることも大切ですが、第3者として見ていきましょう。

最も要領の良い方法は何なのか。
まずは生徒自身にどうしたらよいと思うか考えさせてください。

それから生徒の考えの中に無かったものを、
「こんな方法もあるから参考に言っとくよ。」程度に言ってあげてください。

生徒にとって先生の発言の影響力は大きいですから「あくまでも参考だよ。」と言っておきましょう。

生徒が自分で考えるのが一番大切ですから。