夏休みの学習|教務室の家庭教師日記
教務室から
小中高生
夏休み中の学習
こんにちは、教務担当の飯塚です。
一部の私立校では昨日から、県内の多くの学校では今日から夏休みですね!
前回、生活のお話しをしましたので、今日は、夏休みの学習のお話しをしたいと思います。
土曜日に進路指導で久しぶりに会った福岡市の受験生、茉梨ちゃんとのやりとりを。
夏休みは約40日間です。
「そんなこと、知ってるよー。」と返事が返ってきたました。
「今年の夏休みは、何をするの?」と聞くと、
「勉強する。」「友達と遊ぶ。」「花火を見たい。」「おばあちゃんとこいく。」「天神と博多に行きたい。」「まったりする。」
受験生でもしたいことはたくさんありますね。
みなさんは、どのような夏休みにしたいのでしょうか?
受験生のみなさんは、部活を引退すると、いよいよ受験に向かって勉強を開始すると思います。
趣味を充実させる夏休み、部活をがんばる夏休み、勉強をする夏休みなど、一人ひとり、することも過ごし方も違う夏休みになると思います。
みなさんに共通しているのは「夏休みの宿題」と「趣味をしたいや遊びたい」ですね。
まだ夏休みは始まったばっかり。
茉梨ちゃんに、夏休み中の自分の「しなければならないこと」と「したいこと」を書き出してもらいました。
「したいこと」は、後から後から出てきてきます!
○みなさんも箇条書きでいいので、書き出してみましょう。もしかすると、同じようにたくさん出てきてしまうかもしれませんね。
具体的に書き出したら、順番をつけてみましょう。
例えば、部活動や学校の補習・塾の夏期講習・お祭り・お出かけなど、日にちの決まっているものから、順位をつけてみてください。
○次に「しなければならないこと」と「したいこと」を、1つずつ選んでみましょう。
なるべく「しなければならないこと」の筆頭は「夏休みの宿題」にしてくださいね!
特にフロンティアの生徒さんは、全員「夏休みの宿題」が最優先です。それぞれ、教務担当や家庭教師と約束した日までに終わらせるようにしましょう。
みなさんの「したいこと」の筆頭は「趣味や遊ぶこと」ですね。
心から「夏休みの宿題」「受験勉強」「塾の宿題」をしたいという子は、残念ですが、なかなか見当たりません。
受験生ではない子なら「しなければならないこと」1つにつき、「したいこと」を2つにしましょう。
中学受験をしない小学校低学年・中学年の子なら、3つでもいいと思います。
「しなければならないこと」と「したいこと」を、日時の決まっている予定の合間に入れていきましょう。
このとき、学校から配布されている夏休みの計画表に記入できるといいですね。
あとは「しなければならないこと」と「したいこと」を交互に決めて、大まかな予定を立ててみてください。
「8月になってからしよう。」「お盆明けにしよう。」「後からすればいいや。」と思っていると、あっという間に時間は経ってしまいます。
気が付くと残り1週間「終わらないよー!」ということが、今年はないようにしないといけませんね。
時間と内容を決めて集中して勉強するようにしましょう。計画的に進められたら、さらにパワーアップしてしまいます。
(1)夏休みの宿題
公立小学校・中学校では、どの学校でも一定の宿題が出ています。夏休みならではの読書感想文や図画工作の宿題もあると思います。
私立校や高校では、学校やクラスによって、宿題の量も難易度も違います。
学習に関して、特別な予定のない人は、早めに終わらせるように心がけましょう。
最近会った子の中には「7月中」に終わらせようとしている子もいます。夏休み前なのにしていました。
部活の大会中の人や予定の詰まっている人は、終わったらすぐ始めるようにしましょう。
最低限、お盆前までに感想文や図画工作・自由研究以外は終わらせておけるといいですね。
苦手な科目から、得意な科目から、5教科均等に、3教科から、2教科からなど、自分のペースで出来るように予定を立ててみましょう。
提出期限を必ず守ってください。
(2)苦手な科目の勉強
家庭教師をしていると「理科が苦手」「英語が嫌い」など、「苦手」「嫌い」という声をよく聞きます。「そうなんだぁ、少ししてみようよ。」と教えてみると、そんなに難しくなかったということがよくあります。
これは何なのでしょうか?
みなさんの「嫌い・苦手」という表現は「つまらない・したくない」という気持ちなのですよね。
最初は、イヤかもしれませんが「してみればできる」ということです。
私も苦手な科目や単元は、たくさんありました。大学を出ているからできて当たり前と思われると、悲しいです。
家庭教師をしている先生たちも、それぞれ克服して受験に受かってきました。今まで合格した生徒さんたちも同じです。苦手なものなんて、みんなあると思います。
「何をしたらいいのか分からない。」「進まない。」ということも、誰でもあります。
私は生徒さんの苦手なところを教える場合、これは成績のいい子も悪い子も同じなのですが、「基本中の基本」や「前に習った単元」から確認と整理をするようにしています。
「こんなの知ってるよ、当たり前~。」と思われても、最初はそうしています。
授業の最後や数回の授業後「分かった、大丈夫。」となるまで安心しないようにしています。
苦手な科目や単元ほど、基本から一つ一つ丁寧に理解することが大切だと思います。
みなさんも、関連する単元の重要事項を整理をしてから苦手な単元をしてみたり、基本中の基本をもう一度整理しながら勉強してみてください。
お家に適当なものがなかったら、本屋さんで簡単そうな今の学年や前の学年の参考書や問題集を買ってみてはいかがですか?
そのときは、なるべくフルカラーで字の大きなものがいいと思います。1000円くらいで購入できます。
苦手な科目の勉強は、夏休みの宿題や学校の補習などと、なるべく別メニューにしましょう。
理想は、先に夏休みの宿題で出来るところを終わらせてから、または併行してできるといいですね。
一人で勉強する場合は、じっくり丁寧に、基本から少しずつ少しずつステップアップしていきましょう。
難しい問題からしようとして、時間ばかりかかり、投げ出してしまうこともあります。
それは自分に合っていない勉強の仕方だと思います。くれぐれも無理をしすぎないでください。
(3)受験勉強の開始
部活を引退すると、本格的な受験勉強を開始する生徒さんも多いと思います。
学校の補習が本格化したり、塾や予備校に通い始めたり、家庭教師をつけたり、受験勉強の仕方もそれぞれ違うと思います。
夏休みは、受験を控える生徒さんにとって、自分のしたい勉強ができる大切な期間になります。またオープンキャンパスや学校説明会などに参加しながら、志望校選びもしていきましょう。
○中学受験を目指す生徒さんは、塾の夏期講習を受けるケースが多いと思います。
基本的に塾のカリキュラムに沿って勉強していれば、志望校に合格できる実力がつくと思います。
塾の予習復習と一緒に空いた時間を上手に使って、苦手な単元をもう一度勉強し直しましょう。
○高校受験の場合、中学1・2年生の総復習、基礎固めからしましょう。
学校から「夏の生活」を配られている生徒さんが多いと思います。これは今までの復習をできるようになっていますので、苦手な問題を発見しやすい教材です。
苦手な問題を見つけたら、ほかの教科書や参考書・問題集を使って、重要事項を確認したり、問題演習するといいですね。
夏休み明けの課題テストは、公立高校の入試問題とよく似ています。このテストに向けて、準備をしていきましょう。
○大学受験の場合、AO推薦入試と一般入試、センター試験を利用するとしない、国公立と私立の入試、学部や入試方式によっても、勉強の仕方が大きく変わります。
得意な科目をさらに伸ばしたり安定させた方がいい場合、苦手科目を重点的に勉強した方がいい場合など、大学受験は本当に多種多彩ですね。
センター試験を受ける生徒さんやこれから勉強を始めるという生徒さんは、基礎固めをしっかりしましょう。
勉強する範囲が広すぎて、気の滅入ることもあると思います。こういう時こそ、計画性が必要ですね。
後半戦に向けて、志望校と自分に合った勉強方法をこの夏休みに確立させましょう。
2学期の勉強は、みなさんが夏休みを上手に利用できたか?どうかで、ある程度決まってしまうといわれています。2学期以降は、勉強内容も難しくなり、効果的な勉強している子としていない子の差がはっきり表れる時期です。
この夏は「しなければならないこと」と「したいこと」を決めてみてはいかがですか?
長期の休み期間を活かして「普段は時間がなくて出来なかったことをしてみる。」勉強やその他のこともがんばってほしいと思っています。
皆様にとりまして、事故がなく、充実した夏休みになりますように、私たちも精一杯応援させていただきます!