福岡県立高校の一般入試の学力検査得点率(理科)

福岡県立高校の一般入試学力検査の得点率平成28年度理科

学力検査の4時間目に行われた理科は、例年通り大問8題でした。生物・地学・化学・物理の4分野から、それぞれ大問2題ずつ出題され、全体の得点率は約61%です。出題形式は、観察や実験から、基本的な事柄を問われたり、実験器具の使い方や作図・計算などが出題されています。出題の内容は基本的な事柄が多くなります。最近は選択問題が減り、記述する問題や図やグラフに答えを描く問題が増えています。

中学校で習う観察や実験・ワークなどにある同様の問題は、分野ごとに分けると、それほど多くありません。一つ一つの観察や実験を整理しながら、受験勉強をしていましょう。

理科の大問の得点率

「生物」の大問1・2の平均得点率は下記表の得点率は、約75%という高い得点率になりました。「化学」の大問3・4は平均約66%、「地学」の大問5・6は約54%、「物理」の大問7・8は約49%というように後半になるほど、得点率が下がる傾向です。下記表の得点率は、すべて約%で表しています。

理科得点率61%

大問

分野

配点

得点率

大問1

生物(植物)

7

67%

大問2

生物(動植物)

8

82%

大問3

化学(化学変化)

7

60%

大問4

化学(イオン)

8

71%

大問5

地学(大地の変化)

7

49%

大問6

地学(地球と宇宙)

8

59%

大問7

物理(電気)

8

52%

大問8

物理(運動とエネルギー)

7

46%

理科の小問の得点率

理科の小問は、作図する問題が4問出題されています。記述式の問題は、おおむね短いものが多く、基本的な内容を問われ、得点率が著しく低くなるということはありません。受験勉強の注意点として、他の記述問題より得点率の低い大問6(4)を例にあげてみましょう。星座の1ヶ月後の位置とその理由を答える問題です。星座は「1ヶ月で反時計回りに30°動く」という基本を覚えると同時に、なぜそうなるのか?という理由を勉強しておくと回答できます。これは他の観察や実験問題でも同じです。また地震の速さや電気・エネルギーなどの計算問題も基本的なものが多いので、実験の数値から答えを出せるように対策しておきましょう。

理科大問1生物(植物)観察7点

小問

内容

配点

得点率

問1

記述実験器具の使い方

2

67%

問2

適語花のつくり

1

86%

問3

記述花のはたらき

2

66%

問4

記述花のはたらき

2

59%

理科大問2生物(動植物)観察8点

小問

内容

配点

得点率

問1

記述器具を使う理由

2

82%

問2

作図細胞のつくり

2

89%

問3

適語細胞のつくり

2

71%

問4

適語生物の特徴

2

88%

理科大問3化学(化学変化)実験7点

小問

内容

配点

得点率

問1(1)

記述物質名と実験上の注意

2

57%

問1(2)

適語化学変化と物質名

2

64%

問2

記述状態変化

3

60%

理科大問4化学(イオン)実験8点

小問

内容

配点

得点率

問1

記述実験の手順

2

76%

問2

記述酸アルカリとイオン

3

58%

問3(1)

適語水溶液とイオン

1

86%

問3(2)

作図電離とイオン

2

76%

理科大問5地学(大地の変化)調査7点

小問

内容

配点

得点率

問1

作図地震の伝わり方

2

37%

問2(1)

適語地震の伝わり方

2

37%

問2(2)

計算地震の速さ

2

58%

問3

選択地震の記録

1

78%

理科大問6地学(地球と宇宙)観察8点

小問

内容

配点

得点率

問1

並替天体の1日の動き

1

57%

問2

適語天体の1日の動き

2

82%

問3

記述天体の1日の動き

2

61%

問4

記述天体の1年の動き

3

43%

理科大問7物理(電気)実験8点

小問

内容

配点

得点率

問1

作図電流と電圧のグラフ

2

72%

問2(1)

計算電流と回路

2

38%

問2(2)

並替電流と回路

2

31%

問3

計算電流のはたらき

2

67%

理科大問8物理(運動とエネルギー)実験7点

小問

内容

配点

得点率

問1

作図力のはたらき

2

68%

問2(1)

適語力学的エネルギーの保存

2

57%

問2(2)

計算力学的エネルギーの保存

3

24%

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