宗像中3.88倍・嘉穂中2.85倍、福岡県立中学5校の平成31年度入試の志願倍率

県立中学校全体の状況

福岡県立中学５校は１２月１２日に入学願書の受付を締め切り、１７日に福岡県教育委員会から志願状況が発表されました。
５校の入学定員は昨年度と同じ５２０名、志願者数は昨年度より１８２名少ない１,０５４名、県立中学全体の志願倍率は昨年度より０.３５ポイント下がり２.０３倍という状況になっています。

宗像中・嘉穂高校附属中

福岡地区にある宗像中学校は、８０名の入学定員に対して、志願者は昨年度より５４名少ない３１０名、志願倍率は昨年度の４．５５倍より０．６７ポイント下がり３.８８倍になりました。但し、８０名の合格は、３１０名中２３０名が不合格になる状況ですので、依然として難関となっています。
筑豊地区の嘉穂高校附属中学校は、入学定員８０名に対して昨年度より７７名少ない２２８名の応募があり、志願倍率は２.８５倍、昨年度の３.８１倍より０.９６ポイント下がりました。志願者２２８名のうち、不合格は１４８名になる状況ですので、宗像中と同じく難関となっています。

育徳館中・門司学園中・輝翔館中等教育

昨年度志願者を増やした北九州地区２校の状況は、育徳館中学校が入学定員１２０名に対し、昨年度より５名少ない２１７名の志願者、倍率は昨年度より０.０４ポイント下がり１.８１倍、門司学園中学校も３５名少ない１８２名の志願者、倍率は０.２９ポイント下がって１.５２倍になっています。
県内唯一の同じ学校内で中学と高校の教育を行う筑後地区の輝翔館中等教育学校は、昨年度より１１名少ない１１７名の志願者、倍率は０.０９ポイント下がって０.９８倍になっています。
福岡県立中学の創設時からある３校は、現在のところ不合格者より合格者が多くなる予定です。

県立中学の入試概要

県立中学校の入試は、作文や面接、適性検査の試験が実施されます。県内の国立中学や私立中学と入試内容は大きく異なりますので、適性検査は過去問題や類似問題集を利用して練習をしておくことが重要です。また作文と面接は、児童の思考や性格が非常に分かりやすい試験です。小学生らしく素直で明瞭な受け答えや課題に対する考えを明確に書けるように練習をしておきましょう。

なお、平成３１年度の県立中学校の入学検査は、平成３１年１月１３日（日）におこなわれ、１０：２０から１１：００まで「作文」、２０分の休憩を挟んだ後、１１：３０から１２：２０まで「適性検査」、昼食後の１３：３５から「面接」が行われます。「入学検査の結果」と「調査書の内容」が吟味され、１月２２日（火）に結果通知が受検者全員に発送されます。合格者は１月２８日（月）までに入学意思確認書または入学辞退届を提出します。また他校合格などにより入学辞退者が生じた場合、２月８日（金）までに補欠入学予定者に連絡があり、繰上げ合格することがあります。残り僅かの期間ですので、健康管理に配慮しながら、適性検査・作文・面接の練習を入念におこない、検査当日を迎えるようにしてください。

来年度以降の受検をお考えの方へ

県立中学校は地元の公立中学校に比べ、中高一貫の利点を活かし、教育環境と内容が充実しています。大きく変化する大学受験に向けて６年間しっかり準備することができます。宗像・嘉穂と比べ、特に入学定員が４０名ずつ多い３校は、昨年度より志願者が少なくなっていますので、通学可能な児童は来年度の受検を検討してみましょう。